このブログでもなんども登場した多重下請け構造や客先常駐
客先常駐はアウトソーシングなどというカッコイイ名前で呼ばれることもある
確かに仕事はある。
だが、あらゆる理由で精神衛生上とても悪いのだ。
客先常駐で働いているとメンタルを壊してしまう
今回は特に感じた3つのポイントを紹介する
新卒の時はとにかく考えずに働いていることが多い。
とにかく目の前のタスクをこなしていくことに集中している
だが、段々とわかってくるもんだ
なんで俺は、自分の会社名の社員として働いていないのだろうか?
そんな疑問を持ち始めて調べ出せば気持ちはドンドン落ち込んでいくだろう。
客先常駐では会社側は労働者をとりあえず派遣させておけばいいだけなので、若者の使い捨てにも大きく繋がっている。
ブラック企業は、若者を大量に使い捨てますよ
他社社員との残業代の違い
基本給が違う事も勿論なのだが、残業代は特に顕著に表れる
俺は元請け社員(同い年)と仕事をしていたことがあるが、彼の言った言葉でブルーになった
「残業代を稼がないとな!」
君は残業代が出るから喜んで残業しているようだが、俺は1円も出ないんだぞ?
仕事のモチベーションは下がる一方だ
同じように仕事をして、同じ時間だけ拘束されているのにもかかわらず、貰える給料は著しく変わってくる。
休日などの待遇の違い
底辺IT企業には夏休みとか年末年始休みなどという概念は無い
カレンダーが黒ければ、それは営業日であり、休むならば有給を使うことになる。
他社社員が夏休みとか年末年始の話をしている中、多重下請けの底辺IT企業の社員は、有給が消費される日としか思っていないのだ
酷いブラック企業になると、客先が休みを取らせて休みになった日に対して、勝手に有給を使わせる場合がある
有給は労働者の権利だ
不適切な使われ方がしている場合は躊躇せず戦うべきだ。
それだけではない
仕事の都合上でタクシー帰りになることがある。
他社社員はタクシー代は会社が負担するが、底辺IT企業はタクシー代は自腹になる。
あらゆる面で不平等を感じることになる。
偽装請負やら多重派遣やら
多重下請けの多くは偽装請負で働いている
例えば、客先に単独で常駐している人は間違いなく偽装請負の被害者だ!
このような不正な搾取や、違法な指揮命令は労働者の意欲を削ぎ落とすだけでなく、精神的に負担になっている
ここでは最悪な例を紹介しよう
自社→中間会社→客先
このような形式で働いているとする
さらに客先には中間会社の社員もいるというパターンだ
俺→中間会社→客先
中間会社の社員→客先
というのが混在しているパターンだ。
いわゆる上位会社の社員と一緒に働くのだが、こりゃ待遇が違うのに同じ扱いを受けることになるなんておかしいだろ!
業務内容が異なる場合も多い。
場合によっては上位会社のほうが早く帰れたりなど納得のいかないパターンもある
ちなみに中間会社の社員は俺より早く帰るけど給料は俺よりぐーんと上
こんな不当な扱いを受けて、誰が納得できるというのか?
多重下請け構造は労働者にメリットは無い
ただただ搾取され人権を侵害されるだけだ
会社はニヤニヤしながら人身売買をするだけ
確かに客先常駐をメリットとして捉える考えもある。
様々な客先に行くということは様々な仕事に触れ合えるということだからだ。
しかし、年をとって、この変化の著しいITという業界についていけるのだろうか?
もしかすると働ける場所が無いかもしれない。
底辺IT企業に入ろうと思う前に
新卒の皆さんは考え直して欲しい
そして、この業界の悪しき風潮を理解し、いかに自分たちが不当な扱いを受けているかを認識するべきなのだ
というわけで、客先常駐を廃止すべきという記事も書いているので、ぜひ読んでいただきたいと思っております→若者の使い捨てを止めるために客先常駐を廃止せよ