【第四話】俺は奴隷になった【ようこそ奴隷達】

前回→【第三話】俺は奴隷になった【手に入れた内定】

4月1日

新社会人として多くの人がスタートする日だ

新生活という言葉は、まさにこの日の為に存在する
それは希望なのか絶望なのか?
おそらく絶望だろう。

新卒として俺は入社式臨む

さて、俺は真黒闇会社に就職することになったが、ここでハッキリ言っておこう。

俺はこの入社した会社に長々と居座る予定は無い。
俺は自分の力で生活してくと決めていた。
そのために、就活を終えてからも独学で色々と勉強してきた。

それでもなかなかどうしたらいいのかわからず、結局就職したが、、、
俺はこの真黒闇会社の入社式に緊張しながらも一歩を踏み出した。

入社式は本社でなく別会場で行われた。

とりあえず席について隣の人間と適当にしゃべったり、ラインを交換したやつらと話をしていた。

入社人数は50人ほどいた。

(こんないんのかよ・・・)

みんなまだまだ学生気分が抜けていないが伝わった。
そりゃそうだ昨日まで遊びまくっていた大学生だぞ?いきなり社会人なんて言われたって飲み込めるわけが無い。

しばらくすると入社式が始まった

採用担当「ようこそ真黒闇会社へ!みなさんは今日から新社会人です。弊社の一員です。責任感を持ってこれから行動するようにしてください」

面倒くさい話が始まったぜ。
こんなのは学校の始業式と同じだ、ただただ退屈な時間が流れるのを待つだけ。

俺は眠気を我慢して聞いていた。
中には我慢しきれずに寝ていた人間もいた

採用担当の挨拶が終わると、別の偉い人間が挨拶することになった

「おはようございます!」

一同「おはようございます!」

「私は小林です。えーっと・・・今寝ているやつら覚悟しておけよ」

会場が凍りついた。
最初の一言がなんとも刺々しい

(なんだこいつ・・・893なのか?)

見た目はまさに893だ!今にも火縄銃かなんかを取り出して俺達を攻撃してくるんじゃないか?
言葉も荒々しいし態度も体もでかい。

小林「お前ら、社会ってのは理不尽だ!お前らがどうなろうと俺には関係ない!!」

(何を言ってるんだ・・・こいつ会社ってそういうところなのか?)

俺はこのとき気がついた。田中がいないことに。
入社式に田中がいないわけがない。。。なぜだ?

小林「社会人としてだめな奴は切り捨てる!社会は厳しいところだ!」

みんな怖がっている。
わかる。
俺はみんなの気を感じることができるんだ

さっきまであったみんなの気が、小さくなってるんのがわかった。

この小林はみんなが恐れる存在に初日の数十分でなったのだった。

昼食を同期の奴らと食べることになった。
みんな、俺と同じように文系出身が多かった。

そして、みんなこれから先に対する不安を感じていたようだ。
研修期間が終わればおそらく地獄が始まるのだろうと、みんな感じていたに違いない。

以前も言ったが、この真黒闇会社はIT企業によくある特定労働者派遣を行っている会社だ。
俺は、たとえブラック企業でもずっとこの会社にいるわけではないのだから、と思っていた。
たしか893みたいな上司がいるが、派遣されちまえば大丈夫だと思っていた。
それにいずれは会社だって辞めてやるんだ!

入社式を終えると食事会が始まった。
そこで親睦を深めるというのだ。
人数が多いので、たくさんの人間と話す機会があった。

酒なんてほとんど飲んだことが無い。
いきなりビールが出されても、俺は飲めない。

社会人になったら酒を飲む機会が増えるというが、俺からしたら実にくだらないね
酒なんて体に良くないのに、なんで飲まなきゃいけないんだ?
どうせ酒飲んだって言いたいことが言えるようになるわけでもない

会社の飲み会なんてのは年上の奴が優位に立って俺はすごいんだぞ!というだけの無意味な時間の浪費だってことに気づけよ
帰り道、俺は同期の人間と一緒に電車に乗った

同期「どうなるんだろうな?俺達」

みんな俺と同じように不安に駆られているんだ。
俺だって大きな不安がある・・・

4月2日から研修が始まった。

この会社は研修期間が設けられていてとりあえず半年間は研修期間というのだ。
その間はビジネスマナーやら技術研修を行うそうだ。

だが俺は気がついた。
同期が一人いなくなったことに

小林「えー!早速、客先に出向した人もいるんだ!お前らもそのうち客先にいくことになる!わかったな!」

研修期間って半年じゃねーのか?
てか、いきなり客先にぶち込まれるってどうなってんだ??

昼飯のとき同期社員がこんなことをいった

「研修期間中に客先に行けなかったらクビになるんだろうな」

(そんなことがあるのか・・・やりたい放題じゃねーか・・・でも、確かに客先に行かないって事は、何も仕事をしていないってことだし・・・ありえるのか・・・?)

俺はこのとき、ブラック企業なんだと再認識した。

そして、社員番号が付与された。

小林「あーこれはお前らの番号だ!奴隷には番号をつけねーとな!」
俺にはそう聞こえた。

これが、奴隷番号か

俺は進藤京介という名前から奴隷Aという名前に変わった。

次→【第五話】俺は奴隷になった【ここは奴隷収容所】

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