ダウト!
子供の頃によくやったトランプのダウト
ルールは至ってシンプルだ。まーとにかく嘘ついてバレなきゃ勝ちってゲーム
やっぱり嘘ってダメなんだぜ。昔からある遊びでさえ嘘はダメなこととして扱っているんだ。嘘がばれたら大変な目に合うのがこのダウトの特徴だ。言ってしまえば負債を一人で抱え込むことになる
さて、うちの真黒闇会社について言えば、これまた酷いんだ。やばい嘘つきは真黒闇会社の始まりって言葉はきっと本当だったんだろう
まず、求人情報に嘘がいっぱい書いてあるんだ。。。就職活動時は嘘かどうかわからない。入社してから気がついて叫ぶのさ「ダウト」ってね
だけど俺達奴隷はダウトなんて叫べるわけがない。叫んだ瞬間島流しに合うことになるんだ恐ろしい
ITブラック企業に就職するってのは、勝ち目の無いダウトをするようなもんだぜ。どんな馬鹿がそんなゲームを好んでやるんだ?
相手の出すカードは全部ダウトなのにね
俺が今回言いたいのは、違法である事前面接におけるダウトだ。
酷いだろ・・・やりてーほーだいだよ。人身売買とはまさにこのことさ
ITブラックの特徴として、違法な事前面接を面談などと称してやってのけることだ。かっこいいだろ?クールだろ?ワイルドだろ?
とまあ事前面接が違法とかは置いといて、そこで客先企業に出される履歴書だ。
この履歴書なるものは嘘だらけ。就職活動の嘘なんてレベルじゃねーぞ!
なんてたってこれは営業が書いてるからな
読書研修を終えた俺の履歴書は凄まじかった。俺はどうやら読書を通して多くの事を知らない間に学んだようだ
- サーバー構築
- 掲示板の作成
- SQLによる基本的なデータベースの知識
なじゃこりゃ!確かに3人に1台与えられたパソコンには、SQLが動かせるアプリ(Oracleなどではない)が入ってたり、CentOSがあったりしたが・・・
嘘なんてレベルじゃねー!でっちあげだよ!でっちあげ!!
営業は笑顔でこの履歴書を渡すんだ。
営業「これ!履歴書ね!面談頑張ってね!」
俺「はい・・・」
紙を見る俺
(な・・・・なじゃこりゃ!)
そして、そのまま面談なんてのは、まだ良い例だぜ
この後、知らない会社の人間が出てくる
別会社A「あらーどうもー!今日は頑張ってね!じゃあ行くわよ!」
(な・・・誰だこいつ?)
俺はこのとき人身売買であることを感じたね。
遺憾というか何が始まるのかわからない恐怖。だって何の説明もないんだぜ?面談に行くって話は、別の会社の人間として行くってことなのね。
それからまた別の会社の人間が出てきたわけよ
別会社B「あ・・・今日は宜しくお願いしますね!面談先はもうすぐなので、どうぞ着いて来てください」
別会社A 「じゃあBさん!宜しくお願いします」
別会社B「あいよ!」
(あいよ!じゃねーよ!俺はどこまで連れて行かれるんだ?なぁ?訴えれば勝てるレベルか?)
そして嘘まみれ履歴書を渡す俺。
無理矢理ニコニコしてる俺。
今にも投げ出したい俺。
奴隷なう
そう俺は呟いて面接に落ちたのさ