ブラック企業を読んだ感想

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書) 新書 – 2012/11/19
今野 晴貴 (著)

を読んで
俺はとあるIT企業に勤める3年目の客先常駐で働く超ベテラン名ばかり正社員の進藤京介だ!
おいおい3年目で超絶ベテランなんて笑わせるなという先輩もいるだろう
しかし、これは嘘ではない。

俺の勤める真黒闇会社での3年目は超絶ベテラン戦士なのだ!
多くの兵士たちがその劣悪すぎる条件に耐え切れず辞めていったからな!

ちなみに最速で辞めた同期社員は2週間だ!
研修に耐え切れなかったのだろうか?まぁ理由は様々だ。

そして1ヵ月で入院して辞めた同期社員もいる。
さて、俺の自己紹介はここまでにして、最近「ブラック企業」という素晴らしいタイトルの本を読んだので
それについて書いていきたい。

この本は日本のブラック企業の特徴を実例を以って説明し、さらにはブラック企業が日本へと与えるダメージ、そしてどう戦うべきなのか?まで書かれている、労働者だけでなく就活生も必見の本だった
やはりブラック企業としての特徴の一つに
大量入社と大量退社のサイクルである「使い捨て」が挙げられている。

この本では過酷な長時間労働とパワハラによる様々な病状によって、全てを奪われてしまう新卒の姿を、実際の話を元に書いている
そしてそれが生む日本への悪影響を具体的に示している

やはりこれらの長時間労働やパワハラの結果、人間はうつ病になってしまい働けなくなる。
そこには会社による戦略的な洗脳があり、自分が悪いと思い込んでしまうのだ。

またブラック企業は戦略的に辞めさせるようにしているため、結局労働者が泣き寝入りするしかないという事になってしまう。

ブラック企業との戦い方は何より”証拠”が武器になる。
自分の働いた時間はきっちり証拠として残しておくこと、そして上司のパワハラもしっかり証拠として残しておくことが重要だ。
そして、戦い方は労働組合を使うなど外部の力を借りることは非常に重要だということがわかった

俺自身、労働基準監督署に行ったことがあるのだが、やはり痒い所に手が届かないという印象を受けてしまった。
確かに親切丁寧にあれこれと教えてくれたのだが、企業がグレーな戦略をとっている場合は、労働基準監督署は正直言ってあまり役には立たない。

労働基準監督署でも言われたが外部の労働組合に入ると良い
企業と戦略的に戦うにはやはりそれ相当の力を持つ機関の力が必要なのだ。
個人で会社と戦うのは非常に難しいそうだ。
簡単に言えば、ピッコロが完全体セルに挑むようなものだ。
入社後に知ることになる「固定残業代」の存在もブラック企業の特徴だ

就活生は残業代について触れることをタブー視しているように思う。
就活生という身分から「残業代は出ますか?」なんて質問はできない。という考え方があるはずだ。
そんな状況下で、企業側が給料に関する説明で「残業代」は出ます。と発言すれば就活生は安心するだろう。
しかし、それが大きな罠で、うち4万円は固定残業代ですよ。というのを入社後に知ることになるのだ。

IT企業ではよくある「みなし残業代」のことだ。
ちなみに俺もそうだった。みなし残業代だと知ったのは入社後だった。
基本給と手当(4マソ)が分かれており、ちなみに何時間分が手当てなのか契約書にも書かれていなければ何の説明もない
なので俺は残業代は実質0円なのだ
日本ではブラック企業が笑っている

日本では終身雇用と年功賃金が特徴で、それを条件に多くの人が仕事を耐え忍んでいるが、そもそもブラック企業ではそんな終身雇用と年功賃金ってものは利用されるだけで崩壊している。
俺もそうだが、ブラック企業に入ってまず考えることは、どうやってここを転職するか?だ。
俺を含め多くの若者は、終身雇用や廃れた年功賃金などは頭の中にない。

ただ生活や世間体だけが俺たちを動かしている。

俺たちは正社員になることがゴールかのように育てられてきた
だから大学卒業と同時に就職できないとそれは悪い事のようになっている。異論はあるだろうが実際就職活動をしている人間ならばその気持ちはわかるはずだ
就職先がなかなか決まらない学生は特に思うはずだ

そのため、とにかく就職しなくてはいけないという一心で闇雲にエントリーシートを出す
周りはどんどん就活を終わらせていくという焦り
もはや正常な判断ができない状態での就職活動。
そしてブラック企業が待ち構えている

もはや日本はブラック企業へ新卒を吸い込ませるような仕組みになっているのだ
ブラック企業は大量に新卒を採用できる仕組みを、何もせずに手に入れてしまっているのだ。
このままでは日本が終わる

子供は国の宝だ
若者も宝だ!

意欲と若さ溢れる新卒を働けない状態にするブラック企業。
そのような働けない若者が増えてしまえばどうなるか?

高齢化社会で大事な若者が働けない社会に未来はあるだろうか?

ITブラック企業最底辺の場合

研修による洗脳は捉え方によってはあったかもしれないが、本社でのパワハラや長時間労働は無かった。
というのも、客先常駐の会社では基本的に客先へ飛ばしておくだけなので、全て客先による。ということになるのだ

しかし、この本でもあったが客先に行っていない状態の、社内待機期間によるパワハラは様々な形で多くの会社がやっているかもしれない。
ちなみに俺の会社では事実上の減給処分だ!

だから、みんなITとも関係ない、つまりスキルアップの望めない現場にも半強制的に行くことになる。
底辺IT企業は営業の取ってきた(おこぼれで拾ってきた)どんな案件でも行かなければいけない。
そのため将来性が全く見えず辞めていく人も多い。

しかし世の中にはひどい企業があるもんだ
長時間労働なんて絶対にやりたくないね
パワハラも我慢できない
客先常駐の底辺ITブラック企業ではどうか

まず待遇がすこぶる悪い
そして社員よりも目先の利益を優先する
まずは騙して固定残業代にして残業代を出さないスタイルにする。
交通費も全額支給しないし有給休暇に関しても騙して削っていく
昇級やボーナスもスキルアップなども頭にない

客先常駐なので基本的にはパワハラや長時間労働も客先によるのだ

会社的には労働法に触れないようにしておけば、労働者を適当な客先にぶち込んで利益を出す。
そのために必要なのは数だ!

大量に辞めていくのは前提なので、大量に採用する。
IT企業でエンジニアの大量入社があるあるというのはこれが原因なのだ!
つまり正社員で入社しても結局は派遣と同じ。

しかも多重派遣や偽装請負などの問題があり、労働者の権利が適切に守られているとは言えない!

腐敗した就職活動

俺は大学の就職活動をしろ!という高圧的な態度が気に入らなかった
企業が広告費を払って掲載している就活サイトに無理矢理登録させられたり、就活をサボるとネチネチと説教を食らったりした。
また将来の人格否定もあった。

そもそも俺はネオニートを目指していたが、そういった圧力に負けてしぶしぶ就活を始めてしまった
今では立派な兵士になったわけだ

大学はブラック企業だろうがなんだろうが、とにかく就職率をあげることに一心不乱になっている
ゼミでは教授たちが、うちのゼミの就職率は・・・などとくだらん事を話している

就職活動は半分が大学のなっているようにしか俺は思えない
学生の学生による学生のための就職活動というのは存在しないだろうね

長時間労働やパワハラがブラック企業の代名詞にようになっているが、IT企業ではそれだけではない
もちろんいろんな業種で様々なブラック企業が存在しているだろう
この本でもブラック企業に定義はないと言っている。

俺たち労働者がどのようにブラック企業と戦っていけるのかが非常に重要なんだとわかった。

ブラック企業が戦略的に労働者を使い捨てるならば、労働者も戦略的にブラック企業と対峙していかなければいけない。

きちんと証拠を揃える、外部の労働組合に入るなどだ。
そして思ったことはまずは環境を変えるべきだということ
転職をするのもそうだが、まずは転職先を決めてからなんてのは止めたほうがいいと俺は思う
在職中に決める転職先なんていいもんじゃないんじゃないか?

長時間労働で休日なしで働いている奴が、早く転職したいと言っているのだが、だったらまずは現職を辞めるべきだろうと思う
もちろん生活があるのはわかるが、なんとかなるだろ?
だって転職するんだろ?

過酷な労働条件やパワハラは確かに辛いものだ。だからこそ環境を変える(会社を辞める)のだ。

まず大事にすべきは社会的地位や世間体でもなんでもない。自分自身ではないだろうか?

この本は新作が出ており
そっちも買ったので、読んだらまた感想を書きたいと思う。

俺たちは今こそ立ち上がる時だ!!