俺たちを苦しめる偽装請負についてまとめた

IT業界では当たり前となっている偽装請負。
簡単に言えば請負契約・SES契約などで仕事をしているのに、指揮命令を請負先の社員から請けること、つまり、請負契約で派遣社員と同じ扱いを受けることだ。

今回は偽装請負についてまとめました。もちろん視点はIT業界に向いている。

偽装請負とは

先ほど簡単に書いたが、偽装請負は契約では請負契約やSES契約となっているが、実際の労働は派遣契約のように仕事をすること。

偽装請負かどうかを簡単に見極めるポイントは指揮命令がどこにあるかとなっている。

例えば自分の会社がA社だとする。そして客先がB社だ。
このとき、B社の社員が作業指示を出したり時間管理をするなど、雇用関係のない所からの指揮命令が出てくるのは偽装請負となり違法行為だ。

ちなみに底辺ITブラック企業では、中間会社を挟んだ偽装請負(実質多重派遣)という下記のような悪夢のようなパターンが存在している。

悪夢のパターン(多重下請け構造)
A社(自社) → B社(中間会社)→ C社(中間会社)→ D社(客先)

このパターンの場合は偽装請負であるとされれば、多重派遣として見られることになり、さらに派遣法違反になる。

もし、特定労働者派遣などの派遣業としての届出を出していない場合は、更に罪は深くなる。
偽装請負は派遣ということになる。つまり派遣業の許可を持たない企業が派遣を行うことになり、それは大変な違法行為になるということだ。

また、特定労働者派遣というゴミ会社でも取得できる派遣業は廃止され、平成30年9月29日には完全廃止となる。

つまり底辺クソブラックIT企業のほとんどは派遣事業を行うことができなくなる。
偽装請負であることが労働者から訴えられた瞬間に、もうその会社は大変なことになるだろう。

罰則は存在する

偽装請負はもちろん罰則がある。

1年以下の懲役又は100万円以下の罰金

是正指導を行ったりというのも勿論あるし、この罰則は受託側と発注側の両者に罰則があるのだ。

“偽装請負は契約上は請負契約やSES契約なのに実際は派遣労働”というのがポイントだ。
この派遣というのは、そもそも届出やら許可がないと行うことができない。

つまり、派遣をやってはいけないのに偽装請負として実質派遣を行っていたということになれば、無許可派遣となり更に思い罰則がある。

また、この届出制の特定労働者派遣事業はもうじき完全撤廃となるので、底辺IT企業の多くが派遣事業を行うことができなくなる。

偽装請負の相談窓口

相談窓口は、”東京労働局 需給調整事業部 需給調整事業第二課“となっている。

自分が偽装請負の被害に遭っているという証拠を揃えることを日々怠らないようにしよう。
例えば作業指示がメールで来る場合は印刷する、口頭の場合は録音するなど。

また、底辺ITブラック企業では単独での客先常駐になることも多い。
それはもう偽装請負というのが前提の請負契約だ。

客先では自分の会社の人間は自分しかいない。などという状況もスマートに証明できるとかっこいいだろう。

IT土木作業員の進藤の例

都内の名ばかり正社員を集めた名ばかりIT糞底辺ゴミ以下ブラック企業に勤める進藤さんの場合。

まず、客先と自社との間に中間違法搾取会社が存在しています。

自社→中間違法搾取会社(SES契約)
中間違法搾取会社→客先(請負契約)

このような契約になっていました。

社会人1年目。俺は先輩とかに教わりながらスキルアップをしていくものだと思っていた。
そして牢屋のような職場にたった一人でぶち込まれた。

そこで雑用をやらされた。

客先プロパー「進藤さん、今日はこれをやってください」

客先プロパー「進藤さん、これできますか?」

客先の顧客「進藤さん、これ調べてください」

いつの間にか本番環境での作業も指示されるようになり、顧客からも指揮命令を受けるようになっていった。
別のシステムの人からも雑用命令を受けるようになっていった。

そして自社に偽装請負を相談した時に言われた一言

“偽装請負なんてIT業界みんなやってるから”

偽装請負の感想

偽装請負、多重派遣といった違法行為で成り立っているこのIT業界は、納得できなければ長く働くことはできない。

そして、この違法行為を容認しているこの腐りきった業界はダメだと思う。
そもそもが客先常駐とかいうアホな働き方があり、俺たち労働者はただの道具となり、言い方は悪いが奴隷になっている

会社の為に頑張るという気持ちもどこかへ行ってしまうし、自社への帰属意識は薄れていくし、まともな精神状態を維持するのも難しい。

正直言って無理っすよ。こんな腐った業界。

就職活動をしているときは、とにかく就職先を見つけることがゴールになっている。
就職してからが本番だとは言いつつも、就活を強要する風潮から労働問題に関しては無知のまま社会人になってしまうことが多いのではないか?

社会人になっても偽装請負についての知識をつけることなく、人身売買を受け入れている人も多い。

派遣のように働いていても、自分の権利が侵害されても、不正に賃金を搾取されても、まぁ最低限の生活ができているからいいだろう。と偽装請負を受け入れてしまう労働者もいるだろう。

この業界は偽装請負を肯定していて、国も正社員率を上げるということから偽装請負を黙認している。
俺の目にはそのようにしか映らない。